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INSTRUMENT

 

-Saxophone

-Mouthpiece

 

■Saxophone

 

Martin Committee l (Handcraft Model) Serial# 128414

 

ベルの左側に付いているLowBとBbキーがいかにも古い楽器の風情です。

この左から見た時のキーガードの直線的でレトロなデザインがたまりません。

Connの社員が独立して作ったメーカーのため、デザインはConnの影響が見受けられます。

Saxophone

ヴィンテージの中でMartinはSelmerやConnに比べて知名度低めですが、
Art Pepperが使っていた楽器のメーカーとして知られています。

画像をクリックするとArt Pepperの音が聴けます♪

 

写真のArt PepperのものはCommittee lllという

Martinの中では恐らく最もポピュラーなモデルですが、
これはそれよりも前の(恐らく)1938年前後に製造されたモデルです。
どのリペアマンに見せても同じものは見たことがないと言われるので
レアな楽器なんだと思いますが、コレクターの間で人気がないのか、
拍子抜けするくらい安い値段で入手しました。
Martin全般的に、その楽器としての素晴らしさとは裏腹に
取引相場はかなり安いですね。

Martinのサックスについて詳しく知りたい方は

こちらの海外サイトがかなりマニアックですのでどうぞご覧ください。

 

 

…と色々詳しく書きましたが
実は私、最初は「ヴィンテージといえばアメセルマークVlだっぺ」
位の知識しか持たずに楽器屋を巡りました(;・∀・)

 

出会いは、新大久保のヴンテージサックス店、
サウンド風雅でのことでした。

 

「PepperとかDesmondが好きなんでああいうダークな音で吹きたいです」
と伝えたところ、店長が「それなら」と迷わず勧めて下さったのが、Martinでした。
Martinのマの字も知らなかった私は
半信半疑でとりあえず他にもアメセルMarkⅥとかSBAとかConn、
Martinも色々なモデルを出してもらい、
先入観を持たないように、値段を聞かないで吹き比べてみました。

 

ヴィンテージはきちんとメンテナンスがされていないものも多く、
楽器の純粋なポテンシャルの判断が非常に難しいのですが、

 

1本だけ、


吹いた瞬間に「ビビッ!!」とくる楽器があったのです。

 

以前の楽器ではいくら頑張っても出せなかった、
Art Pepperのような太くて丸みのある高音が気持よく鳴りました。

 

値段は試奏後に聞いたのですが、
何倍もの値段の他の楽器よりも、その子だけが、
私にはもうキラッキラに輝いて見えました。
まさに運命の出会い。

 

値段があまり高くなかったこともあり、
ほぼ即決で翌日には連れて帰っていました。

 

まだサックスの製造技術が成熟していなかった時代の楽器のため
ピッチのばらつき、押さえにくいキーの配置、低音の裏返りなど
ヴィンテージにはお約束の問題はやはりあるので
決して使いやすいとは言えませんが、
スイートで重厚感のある音色は唯一無二。
これからも大切に使い続けたい楽器です。

 


それにしても、1930年代にアメリカで作られたこの楽器が

歴史とともに様々な人の手を渡り海を渡り

東アジアの田舎町の私のような主婦のところにやって来ることになるなんて

一体誰が想像したことでしょう。

 

この楽器は生まれてから、どんな音楽の歴史と共に生きてきたのか・・・。

想像するほど感慨が湧いてきます。

 

 

 

■Mouthpiece


Marmaduke NY model
Opening: 5 /0.072 inch
Material: hard rubber 
medium chamber/ low baffle

Mouthpiece

実はマッピに関してはほとんど知識がなく

詳しいことは全然分かりません(・・;)

 

様々な種類のマウスピースを使い分ける方もいるそうですが
私は地方住まいであまり新しいマッピとの出会いがないこともあり
気に入ったのがあったらそれをずっと使い続けてしまいます。


ダーク系の音色で適度な抵抗感があるのが好きなんですが、
自分の楽器は低音の裏返りが起こりやすいので、
それが起こりにくくて、最低音まで力まずに吹けるものを探し求めていました。
(これにはリード選びもかなり影響しますがそれは別途…)


楽器の最適なセッティングが分からず低音の裏返りに悩まされていた折、
相談に乗って下さったリペアマンの方に紹介して頂いたのが
マーマデュークの宮武さんでした。


ひとまず、その時使っていたBrilhartを見てもらうことに。

事前に電話連絡をした上で、ドキドキしながら神保町の店舗を訪問。


結果、マウスピース自体に問題はなく、単純に楽器との相性の問題のようでした。
途方に暮れている私を見て、宮武さんがお店の奥から

ガサゴソ…とあるマウスピースを出して下さいました。


試奏させてもらうと、全域にわたって上品でブレスティーな感じありながら
音にしっかりとした輪郭があり、

そして悩みの種だった低音の裏返りもかなり軽減されるじゃないですか。


…はい。即決で入手しました。

 

このモデル、なんでもダークすぎて購入者がおらず

廃版になってしまった商品だとか…。
何ですか、あたくしの好みってそんなにマニアックですかね?(笑)

 

しかしこれがとても気に入ったため、
なくなってしまう前にと思って同じものをスペアに買いました。
経験はありませんが、ラバーのマウスピースは

うっかり落としたりすれば簡単に割れてしまいますし、

他に吹けるマウスピースもないので、万一の際の保険に。
同じものが手に入るというのが非ヴィンテージのいいところです。

 

なお、マーマデュークのホームページはこちら
 

その場で手持ちのマウスピースのリフェイスにも応じて下さいます。
ストラップなどのサックス関連用品も精力的に開発されており、
国内外のプロミュージシャンにも愛用者が多いようです。
興味を持たれた方はコンタクトしてみて下さい(^^)

 

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